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『もう一度会いたい』 小杉健治

Posted by yokka on   0  0

もう一度会いたい もう一度会いたい
小杉 健治 (2007/01)
日本放送出版協会
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-内容-
25歳の白木悟史はいわゆるニート。
親の期待に答え、小さい頃からいい子で育っていた。
しかし、大学で第一希望大学に失敗し、挫折を味わう。

そして大学生活では、恋愛がうまくいかなかったことをきっかけに
対人恐怖症になり、就職しても人間関係が築けずに退職。
以来4年間自室に引きこもりを続け、
自分の存在意義が見出せず自暴自棄に陥りながら、
昼夜逆転の生活を続け、夜になると河川敷まで散歩に出かける。

ある日そこでアルツハイマーを患った一人の老人、福山源一郎と出会う。
記憶が日々砂のように零れ落ちていく中で、
どうしても忘れらない思いがあることを、悟史に語る。

そしてその出会いをきっかけにして、
悟史の心に少しづつ変化が現われ始める・・・


図書館で、新刊図書の棚でふと目を引いた。全く初めての
作家さんで、失礼ながら名前も知らなかった。読み始めると、
引きこもりの少年とアルツハイマーの老人が出てきた。
一瞬、東野圭吾の『赤い指』を思い出す。
しかし、似たような設定の主人公達が出てくるのに、
こんなにも展開や雰囲気の違う話になるものなんだと、正直驚いた。

人の思いやりとか優しさをじんわりと感じ、心が温かくなった。
しかも、展開は私の想像していたものとは、全く予想が外れていて、
その意外性にも驚いたし、そこがまた面白かった。

もう一つが、舞台となる富山県南砺市城端(なんとしじょうはな)での
曳山祭の様子がとても印象的だ。初めて知る都市だが、
その歴史的背景や情景描写がまるでその場にいるかのように
伝わってきて、思わず(行ってみたい)と思ったほど。

この本も、すらすらと3時間ほどで読み上げてしまう面白さだった。

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